昨日、第六回、つまり今年度最後の八王子食堂ネットワーク定例会が開催されました。
今回のメインの議題は、今度の日曜日17日に開催される年に一度の「八王子食堂ネットワーク活動報告会」の準備と内容の確認です。各担当を決めたり、タイムスケジュールを確認したり。
最後は、もちろん恒例の、八王子仏教会さまから頂いた、たくさんの食品をみんなで分け合いました。いつも、本当に、ありがとうございます。
この定例会では、毎回、お互いの近況報告をするのですが、今回、食堂さんたちのお話を伺っていて思ったのは、八王子の子ども食堂は徐々に新しいステージに入りつつある、ということでした。
それは、子どもたちに食事を提供することだけではなくて、食事を提供することを通じて、地域の子どもたちの様々な問題に深く関わり始めている、ということです。
これは、何を意味するでしょうか?
子ども食堂は、もちろん地域住民の自発的なボランティア活動なのですが、徐々に、民間団体の枠を越えて、地域の公的機関(専門職ネットワーク)と正式に連携すべき時期に来たのではないか、と感じました。
逆に、地域の公的機関にとっても、子ども食堂は一種の定点観測地点として重要な役割を担い始めているのではないか、ということでもあります。
更に重要な点として、子ども食堂が地域の子どもたちと深く、より適切に(安全に)関わるためには、一種の「後ろ盾」となる公的機関のサポートが必須ではないかということです。
子どもたちを巡る個々のケースは、しばしば困難なものであり、場合によっては、子どもたちと、むしろ親御さんたちと何らかの摩擦が生じる可能性もあります。その際に、ただの民間の立場では非常に難しい状況に陥る可能性があります。
つまり、個々のケースで公的機関と連携するだけでなく、子ども食堂という拠点がまるごと、子どもたちの定点観測地点として、公的機関からサポートされるような体制づくりが必要になってくるように思えます。
まだまだ試行錯誤が続いてゆくでしょうが、八王子の子ども食堂は、着実に進化・深化しつつあると感じた定例会でした。